検索画面について

現実的ではない話を少し。
要件定義フェイズに参加するようになるまで、私も全く気にしていなかった領域の話です。


業務アプリケーションでは、検索画面というものが非常に多く求められます。
アプリケーションの機能を乱暴にCRUDのパターンに分けますと、UpdateとDeleteは原則としてReadである検索結果から対象を選び出します。使用頻度はとても多い。しかし、業務アプリケーションに検索画面とは必要不可欠なのか、と問われると現実的な答えは「YES」でしょうが本来的な答えは「NO」です。


お客様は、その検索結果を見ながらきっと何かを判断したいんですよね。
なので、アプリケーションが代わりに判断をしてくれるのであれば、検索画面なんて要らないだろうという訳です。

でも、アプリケーションが代わりに判断できるような業務は既にとっくの昔に自動化されてしまいましたし、検索結果を眺めながら「管理者が進捗状況を確かめたい」のか「特定な状態にある“何か”を見つけ出したい」のかを判別するのは、実際に検索結果を眺めている人以外知る術がありませんから、その判断をアプリケーションが代替する事は今後もしばらく不可能なままでしょう。


検索画面という例えをしましたが、これが入力画面でも削除時の確認用の画面でも実は同じで、その画面が持つMissionが何なのかという事を意識した上で実装→製造を行えば、実際お客様が使い始めてから「使い勝手が悪い」とか「イメージと違う」等と言い始めて作り直すとか我慢を求めるとか、そういった展開になる事を防げるのではないでしょうか。