前回の続き。

人間酔ってると思いがけず適当なことが出来るものですね。(具体的に何とは書きませんがちょびっと反省して後悔しているという事です)


弱い技術者は実はおやじ予備軍として続きが書かれ、さらに話が進んでいました。


個人的な解釈は、

「技術トレンドに不用意に振り回される」という問題と、それを防ぐ為に「技術トレンドが世に生み出される仕組みに対して、何らかのかたち(抗うなり、無視するなり、流されるなり)で対峙しなければならない」というアプローチが必要。ただし、そこで「自分 vs 誰か」という対決構造を持ち込むのではなく「自分たち vs 問題」という構図で物事を進めていくことが重要だ、ということなんだろうな。

ですね。

BIシステムであれば、当然お客様の要件があってそれを解決させる事が最重要でありますから、技術トレンドがどうとか使っている技術がどうとかに関わらず、お客様の要件を正しく理解できているかどうか、が成功の秘訣かもしれません。ただし、要件を正しく理解できた上で問題なくそれを実現できれば、の話です。

実現を考える際に、場合によっては特定のテクノロジの使用が既に決定されている場合もありますが、その特定のテクノロジとなった根拠が「最近流行っているから」だったら危険だな、と思いますよね。で、開発が失敗しそうになった時、よく聞くのが「(誰か)さんがあの(テクノロジ)を決めてしまったりしなければ」という愚痴が出る、と。

これでは話が進まないし進歩も生まれないんじゃないか、というのが上記のやり取りの根本だと思いました。


こういった問題に対して、愚痴ではなく改善策を提案するとか打開策を編み出すとか、そういった工夫や努力が常に技術を進歩させてきたのだと思うので、エンジニアとしてのプロの仕事を意識するならばそうした方が良い、というのは非常に納得です。(反省もありますね)

仮に、その時にトレンドの技術を導入するか否かが問題となったとして、その特定の技術トレンドの熱心な信奉者になってしまったメンバーのピントのずれた啓蒙活動を、果たして問題として認識するかどうか、問題として対処するなら原因はどこにあると考えるべきなのか、というややこしいシチュエーションを考えると胃がきりきりします。


こういった姿勢とかスタンスと呼ばれる類のものを誤ると、リスクをきちんとマネジメントしようと思っていても実は対処方法のピントがずれてしまったり、あるいは対処しないと判断してしまったり、最悪の場合リスクの発見が出来なくなってしまう気がします。

システムという製品を取り巻く事業の中で、ビジネスとしての側面を最も強く意識するか、それともお客様の業務やテクノロジなのか、それは個人個人が最良だと思っている考えを尊重するほかまりません。
でも、いつ具体的な問題として発現するかもしれないリスク(今回のエントリだと「技術トレンド」に振り回された結果良くない結果を生んでしまう、課も知れないというリスク)を無視して良いということは、やはり容認しちゃいけないのではと思うです。


そして、「これを容認してしまう人=頭の固いおやじ」ではないでしょうか。