http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/31/ipa.html

@ITのこの記事のおかげで、はてなに巣食う色々な英知に触れられた気がしたのは、良かったです。また、こちらの記事もなかなか面白かったです。


コミュニケーション能力についてはいずれ触れるかも知れませんけど、今一番ひっかかっていることがありますんでそこについて書きます。


学生の方々とお話をされていた大手SIerの方々の以下の発言は、確かに現場のエンジニアにとって非常に残酷なものだと感じました。

3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。

この表現だと、「帰れないのは仕事ができないからだ」と聞こえてしまいます。真意のほどは分かりませんが、この業界は仕事ができる(ことを見せてしまった/〜ように見られてしまった)人ほど帰れない、という事実が多々あります。もちろん、仕事ができなくて帰れない人も中にはいるでしょうが、基本的に仕事は「できる」と目された人に流れていく傾向にあります。
現場で仕事をしていると、プロジェクトが燃え盛っても何とか鎮火したり、火達磨になりながら少しでも前に進められるのは、こうした「帰れないできる人」のお陰なんだと痛感することがあります。
それをこういった表現でばっさり切って捨ててしまうのだから、人気なんか上がる訳がないです。


ただし、無知ながらちょっと疑問に思ったのは、中小企業に業務を丸投げして開発を殆ど行わないからITの専門知識の有無は問わない、という大手SIerの採用基準はさておき、その結果こういうピンはね的な経費が出続けることをユーザはいつまで許容し続けるんでしょう。
大手SIerを通さずに大手SIerが業務を丸投げしていた先の企業に発注すればもっと安くなるかも、とお客様が考えるようになったらその時はどうなっちゃうんでしょうか。ひっそりwktk。