管理職と年齢

なんかこのねた多いですね。
ちょっと前、id:ruzia様のエントリーを元に3回にわたってエールなんだか自論展開なんだかをしましたが、その続きっぽい話になっちゃいます。管理職と年齢について。

年齢を重ねると管理職にならなきゃいけない。

これには、技術系で生きていこうと考えている人間の価値観を揺るがす作用があることは、ちょっと前に書きました。

これらとは全く別に、技術と管理という選択をしないまま、年齢を重ねてしまい、結果的に管理職にならなくてはならないのに、必要な技能が分からないという人もいるみたいです。これは、技術屋という選択をする以上に辛い話です。その時聞いた話では、プロジェクトのメンバーにどういった指示を出してよいか、分からないで悩んでいるという話でした。優れたエンジニアが優れた管理者になるとは限らないのは分かっていましたが、それに直面しているそうです。その人が今後どうなっていくのか、ちょっと心配です。


@ITでこんな記事外資系コンサルタントのつぶやき 第8回「コンサルタントのゴールはたったの2つ」を見て、さらに上記の話を聞いて、エンジニアにとってゴールは3つ用意されているな、と感じました。

  • マネージャになる。
  • その分野の権威になる。
  • 棄権する。

なんとも変な話です。


私はエンジニアなんだぜ、と過去に宣言しましたが、最低限のマネジメント・スキルというものは必要だと思っています。スコープを自分自身に限定するか、周囲のメンバーまで意識するか、という違いがあるだけですね。ただ、ずっと人からの指示で動いてきた人や優れたマネージャを見たことが無い人にとって、マネジメントするという事がどういう事かイメージし辛いのかも知れません。

そういった場合、例えばネットで調べてみるとか、脳内でプロジェクトをシミュレートしてみるとか、仮想経験する方法はいくらでもあるんですが、そういったものからも離れてしまっていると、もうマネジメント・スキルが付かないまま年齢を重ねてしまうのも無理はないんでしょうね。ただし、社会という世界は、それだけで競争から追い落とされてしまうんですよね。


なんとも厳しい話です。