データ中心アプローチ


今更なんですけどね。自分みたいに業務システムのあれこれに携わっている場合、データというものと縁を切るのは難しいです。今頃気づいた訳ではなく、あくまで書き出す切り口が見つからなかったんですが、まぁ書いちゃえって事で。


業務システムを開発することとなった場合、何をおいてもまずお客様の業務を可視化する必要がありますよね。そんなときに、自分はまずT字形ER設計技法の視点とUMLと両方使います。どちらかだけでも、何かしっくりこないんですよね。

オブジェクト指向について今まで取り上げてきましたが、オブジェクト指向が絶対だとは当然ながら思っていません。むしろあまりに不完全かな、と。というのは、自分が携わっているのがもっぱら業務システムだからなんです。


業務システム、つまりお客様の何らかの業務を何らかの効率化するには、お客様の業務を何かしらの形にしなきゃなりません。それは殆どの場合、データという形になります。人事、会計の基幹業務だけではなく、そのお客様が本業とされている仕事全般で、相当数のデータがやり取りされています。
それを捉えないと、極端に言ってしまうとどんなシステムが必要となるのか分かりません。

データのやり取りの仕方、加工する役割を抽出するには、オブジェクト指向が向いているとは思うのですが、その大元となるデータを抽出するのは先に挙げたTERのように、データを効率的に可視化する技法が不可欠です。私の知っているコンサルタントは、コンサルティングをする際にこのTERを非常に重宝しています。


なんかコンサルタントも、システムの技法を持っていないと駄目なんですね、というお話。