人月商売は駄目とは言うものの

業務システムの場合、企画のタイミングで開発に必要になるスキルも人的リソースも分からない人が見積もりをして予算がおおむね決まってしまうし、プロジェクトチームとしてその予算という枠を超えるにはメンバーのプライベートの時間を犠牲にするしかないとか、そういった「仕方がない理由」が続々と出てくる訳です。

スキルとか人的リソースを見積もりつつ、業務が抱える課題や問題の解決策を提案する人は非常に少ないようですし。(大手Sierがよく嘆く「人材不足」の人材って、きっとこういう人を指しているんだと思いますよ、きっと)


経営者が判断をし、全社的に先行投資となるような取り組みをするなら、あるいはキックオフ時の見積もりの精度は上がっていくかも知れません。

でも、そもそも見積もりはどこまでいっても見積もりであって正確なコストは最後まで分からないものです。

さらには基本的に経営者は「エンジニアが楽しく仕事をできるために」あれこれ考えるより以前に「エンジニア(と自分)を含めた全従業員の月々の給与を保障するために」あれこれ考えないといけないので、仮に(絶対存在しませんが)完璧な見積もりを出せるようになったからと言って経営者のスタンスに影響を与えるほどではないんではなかろうか、等と思ったりもします。(経営者になったことがないので分かりませんが、多分そう。しかも従業員が年々昇給する事を考えると、現状維持=マイナスです><)


リスクを恐れる事=よくない事、と一般的には言われますが、自分以外の人間の人生を(すべてではないにせよ)背負っているというプレッシャーにさらされると、それもやむえないものなのかなぁ等と小心者な僕なんかは思ってしまいます。


だからと言って、今のまま良いとは当然思いませんし、正直言えば僕個人に限っては人月商売と縁を切りたい切望してやまない訳ですけど><


と、SIスーツと呼ばれたのでこういった事を考えてみました。
これってスーツ的?


(追記)
ひとつ書き忘れた><
こういう事を解決するのはコードじゃないんですよね。
なんとも歯がゆい限りです。