「楽々ERDレッスン」

あまり本を読むのが得意ではないので、久しぶりに書評です。
(理由は、通勤に使う電車が満員電車である事が多く、本を取り出す・しまうというという作業がとても困難な為、もっぱら携帯で生活板系まとめサイトを読んでたりしてる駄目な人なんです。)


ERDレッスンという事なので、データベース的な本であるのは間違いないのですが、個人的には「業務システム本」という感想を持ちました。データベース抜きで昨今の業務システムを語れない、というのもあるにはあるのでしょうが、それ以前に「システムで管理したいデータってこうだよね」といった「データとは何ぞや?」みたいな点にまで気付きを与えてくれるような一冊でした。


例えば、稟議書のアレコレをシステム化っていう話を聞くと、「今はモバイルだから!」とか「電子文書が(ry」とかそういう面白そうな話になりがちなのですが、そもそも稟議書をシステム化するって事は稟議書をデータ化するんだよね?という点に一度立ち戻りましょうよ、と。

そして、モバイルとか電子文書が(ryとか、実際の人間との接点になるものは、その稟議書をどう扱っていくの?稟議書がステータスを持ってるんじゃないの?じゃ、ステータスを変えていければシステムの果たさなきゃいけない役割って見えてくるよね?
あれ?これっていわゆる「ワークステート」な流れ?w

と読みながら感じてました。


DOAというアプローチを僕に伝えてくれた人は過去にいたのですが、その方々ともお互いの仕事の都合でここ数年会わなくなってしまいました。(中にはDataRunについて熱っぽく語る奴もいましたが、悲しいかな僕にはよく分からないままでした><)でも、そのときに受けた刺激によって、一度は自分の仕事(つまり業務システムの開発という仕事)をERDに起こしてみようとしたのですが、取り扱う情報量が膨れ上がってしまいあえなく挫折><
その頃ちょうどWebのプレゼンテーション周辺に向かっていた事もあってDOAという存在を(多分意図的にw)忘れていたのですが、そうは言うものの現場ではERを見て業務という側面からおかしいの?おかしくないの?という視点は日々求められる訳で。

こんな感じに微妙に「苦手意識」というものは刷り込まれていくのですが、この本を読んでちょっとだけまた「分かったつもり」になれ、そして「データというものについて深く考えるのも楽しいぞ」というのを思い出させてもらった思いです。


楽々ERDレッスン (CodeZine BOOKS)

楽々ERDレッスン (CodeZine BOOKS)


しかし、個人的にお会いして、お話しした事のある方の本を読む、というのはなんだか不思議なもので、文書が全部「羽生さん」で再生されましたwww

「創るJava」のきしださん(id:nowokay)とは本を読んだ後でお会いしたので「うわーきしださんだー!」といった感じだったのですが、羽生さんはお会いしてからっだたのでなんだか妙な感じです。